インクジェットプリンターライブラリー

バーコードとは

バーコードは商品の流通コードとして使用されます。消費者が良く目にするバーコードはスーパーやコンビニでスキャンするJANコードで国番号49から始まるバーコードです。
バーコードの種類・概要と製造業でのプリント方法、バーコードプリンターについてご紹介します。

バーコードとは

バーコードとは太さが異なる黒い線と白のスペースで構成されており、商品名や値段などの情報をバーコードリーダーやスキャナを使いレジ等で情報を読み取ります。

付属している数字やアルファベット・記号などは桁数が可変タイプの物から桁が固定されているタイプと多種あります。左から9桁若しくは7桁は国番号とメーカー番号と決まっており、残りの桁は商品番号で最後の1桁はチェックデジット(入力間違えをチェックする番号)で構成されています。

印字する際にコードが収まるスペースを考慮してバーコードの種類を選定しますが、POSシステムで使用されているコードの多くはJANコードが採用されています。バーコードの他に二次元コードがありQRコードなどがその一例です。情報量が通常よりも多く格納されており、数字だけでなく漢字などを入力出来ます。

バーコードの種類

  • EAN(JAN):商品流通用の商品コード 一般消費者が最も目にするバーコード
  • ITF(Interleaved 2 of 5):標準物流コード JIS規格化
  • CODE39:社内管理用などで使用されるコード
  • GS1データバー:医薬品などに使用されるコード 新しい商品識別コードGTINが使用できる

印刷方法は下に述べるプリンターを使用します。

バーコードのプリント方法

製造業においてバーコードは、包装材や段ボール箱に印刷されます。流通用のJANコードは製品に1つ付与されるので固定情報となります。印刷工場で包材に印刷する方法と、製造ラインで包材にダイレクトに印字する方法の2種類があります。
トレーサビリティの為に使用するQRコードやデータマトリクスなどの二次元コードはシリアルナンバーや製造日時などの個別情報を入れる事があるため、可変情報となる事があります。この場合は製造ラインで二次元コードを生成しながら印字するケースが多いです。

使用されるバーコードプリンター

産業用途でバーコードがプリントできる機器は、産業用インクジェットプリンター、サーマルプリンター、ラベルプリンターなどがあります。
産業用インクジェットプリンターは非接触印字ができるため様々な形状・材質の製品に印字する事が可能です。一方サーマルプリンターはフィルムなど軟包装に印刷できる機器です。 どちらの機器も、印刷する内容をデザインするソフトがあり、1回で印刷する内容を配置しインラインで使用します。共通ソフトで各機器を操作できる場合もあります。
ラベルプリンターは印刷後に手作業で貼る場合とプリントアンドアプライ(印刷と貼付けマシン使用)の方法で自動化するケースがあります。